一緒に考えましょう
今、地球に何が起きているのか


家庭への耐久消費財の普及率
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ライフスタイルの変化が引き起こす環境問題
 地球の温暖化、オゾン層の破壊、大気汚染、森林をはじめとする自然の生態系の破壊、廃棄物の量の増大など、現在、地球環境を悪化させている大きな原因は、資源とエネルギーの使いすぎです。
 これは、物質的豊かさの追求に重点をおいた考え方や、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会と暮らし方(ライフスタイル)に問題があるからです。必要以上に使い、まだ使えるのにどんどん捨てる、このようなライフスタイルが身についてしまった私たちが様々な環境問題を引き起こしています。
「もの」の氾濫と生活時間の変化
 高度経済成長以降、私たちの身の回りの「もの」は確実に増加してきました。特に、パソコンやワープロ、各種の電話などの情報家電、電気製品の急速な普及や、マイカーの増加などが挙げられます。また、増えただけでなく、テレビ、ビデオ、炊飯器など、私たちが眠っている時間も電力を消費する電化製品が、家庭内で数え切れないほど働き、それらの大型化・高級化も進んでいます。
 一方、生活時間にも大きな変化が現れています。週休二日制の普及や家電製品などによる家事の省力化に伴う自由時間の増加、生活リズムの夜型化などの変化に合わせて、深夜営業のお店やテレビ・ラジオの放送時間の延長などが進んでいます。
ライフスタイルの変化が与える環境負荷
 こうした「もの」の増加によって、商品の生産や使用、廃棄の各段階で資源やエネルギーが大量に消費されます。電気製品の待機電力の消費や、自由時間の増加によるレジャー活動の活発化、夜型化による照明時間の増加もエネルギー消費の増加に関わっています。
 このようにライフスタイルの変化は、資源・エネルギー消費の増加を招き、石油資源の枯渇や地球温暖化という形で地球環境に負荷を与えます。
 そのほかにも、ごみの増加、生産・使用・廃棄の各段階での汚染物質放出など、様々な形で環境負荷を招いているのです。

ライフスタイルの見直し
 「地球とともに生きる」という意識なしに、21世紀の豊かさはありません。ライフスタイルを環境負荷のできるだけ少ないものとしていくため、「もの」やサービスの購入・使用・廃棄など、生活の各側面について見直していく必要があります。「もの(ごみ)」があふれた豊かさから、自然に配慮したライフスタイルへとその質を変えることが、環境にやさしい暮らしと言えます。